カルチャーギャップ

アメリカの結婚式に着る服装は?ご祝儀は?

『サングラスの人が多かった!』

アメリカの結婚式に参加して、
帰国したばかりの友人が僕にそう言いました。

何のことだと思い、
詳しく話を聞いていく内に分かったのが、
今回行った結婚式がどうやら屋外で行われたそうです。

なので、参列している人の3分の1が、
皆サングラスをかけていることに驚いていました。

そもそも屋外でやっていること自体にも、
驚いていました。

 

日本では、多くの場合、
結婚式はちゃんとした屋内の会場で行われるので、
あまり屋外の式に参加したことのある人は少ないでしょう。

アメリカの場合
高い確率で結婚式は外で行われます。

大きい庭付きの家に住んでいるのであれば、そこで行いますし、
そうでなければ、ワイナリーで行うのが主流です。

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挙式もそれなりに時間がかかりますし、
太陽は容赦してくれません。

アメリカ人は元々目の色が明るく、
太陽の光に当たると痛みますので、
結婚式であってもサングラスをかけるのは当たり前のことです。

サングラスをかけていることに
不快感を覚えるような人はいません。
中には帽子をかぶってる人もいます。

日本であれば、
一瞬で「あいつは失礼なやつだな!場をわきまえろ!!」
と思われちゃいそうですね。

アメリカの結婚式の服装についても、
絶対的な決まりというものはありません。

服装に関しては、
頂いた招待状をちゃんと見た方がいいですね。

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カジュアルフォーマルでOKな式もありますし、
ブラックタイ必須な式もあります。

黒いスーツだと葬儀っぽいので、
それがNGとなっているケースもあります。

カジュアルな結婚式でしたら、
カーキのパンツにシャツを着ても何ら問題ありません。

但し、一つ注意点がありますが、
どんなに新郎新婦と仲が良くて、カジュアルな式だとしても、
ジーンズ・Tシャツは絶対にNGです。

また、ここは日本と同じですが、
新郎新婦より目立つのもNGです。

 

挙式が終わったら、次にレセプションパーティーの始まりです。

多くの場合は、屋内の会場へ移動しますが、
そのまま屋外で行われることもあります。

このタイミングで受付をするのですが、
日本みたいにご祝儀を渡すことはありません。

間違えて日本風のご祝儀袋にお金を入れて渡したら、
受付の方と「なんじゃこれ?!」といった話題で
盛り上がって仲良くなることはできますが、そこまでです(笑)

“Gift registry” もしくは “Wedding List”が、
招待状と同封されて送られてきます。

話を進める前に、
僕は初めてご祝儀のシステムを知った時、
非常にこのシステムが嫌いでした。

お祝いの気持ちで渡すものなのに相場が決まっていたり、
祝儀を結婚式代に充てるから、貰える額を想定して
結婚式場を選んでいるというのも、あまり腑に落ちません。

では、先ほどのGift Registryとはどういう物なのか?

これは、事前に新郎新婦が好きなお店で欲しいものを選び、
それらをリストにしたものです。

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そのリストを招待客に送り、
招待客はその中から自分の予算に合ったものを選び、
相手に買ってあげるんです。

招待客がお金を払い、
お店が「●●からプレゼント」というカード付きで
新郎新婦の新居に送ります。

こうすることによって、
貰う側はいらないものを貰わずに済むし、
あげる側も自分の予算に合わせて選べますし、
プレゼント選びに悩むこともありません。

 

では、受付が済み、会場に入ったら、
新郎新婦、友人、家族のスピーチが始まります。

スピーチは短く、必ずジョークが入ります。
如何にして笑わせることができるかが勝負、
といっても過言ではありません。

結婚式だけに限らず、
相当深刻なスピーチをしていない限り、
必ず1回ぐらいはジョークを入れてくるものです。

そうすることによって聞いている側との
距離が一気に縮まります。

僕も企業でプレゼンする際は、
無意識にいつもジョークを言っちゃいます。
本当にこれだけで和みます。

 

そして、会場を見渡すと、
まず目に入るのが大きいなスペースです。

この大きなスペースを囲うように
ディナーテーブルが配置されています。

映画でも見かけたことがあると思いますが、
このスペースは、ダンスフロアです。

パーティーのためにDJが手配されており、
スピーチが終わったら、皆踊ります。

本当に陽気ですね。
「祝ってる!」という感じがします。

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こういう時に一人だけで招待されている人は、
輪に入りにくいと思ってしまうかもしれませんが、
結婚式には新郎新婦が知らなくても、
自分の友人を連れていくことができます。

招待状にも人数を書く欄があります。

最低でも必ずペアで参加しています。

後はもう、時間が来るまで踊って、談話して、
パーティーを楽しむだけですね。

僕の場合、結婚式を日本で挙げましたが、
LAに住んでいる姉を招待した際、
こう聞かれました。

姉:Can I bring two of my friends?
(友達を2人連れて行ってもいい?)

日本スタイルの式を知らない姉に、
どういったものかを説明した後に、
姉は「つまらなそうな式だね」と一言(笑)

確かにアメリカスタイルに比べたら、
何倍も形式が堅いですからね…。

 

大きい視点で見ると、
・お祝いごとを新郎新婦も参列者も皆が楽しめるようにやるか
・それとも形式にこだわってやるか
この違いですね。

僕は断然前者派です。

 

P.S.
日本ではウェディングドレスをレンタルするのが主流ですが、
アメリカではほぼ間違いなくドレスは購入します。

一生に一度のウェディングに他人が着たものを着るのは、
アメリカではあまり考えられません。

これには相場も関係していて、
アメリカでは10万~20万でドレスを買えますが、
日本ではドレスを買おうとすると50万~100万円かかります。

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