『ねーねー、ずるいって何て言うの?』
毎日恒例の妻からの英語質問が飛んできた。
『ずるい…かー。』
妻から英語の質問を聞かれる時に一番困るのが、
日本語の単語に対応する英単語が無いということです。
この時も頭の中で単語を探していたけど、
当然見つかることはなかった。
そして、言い回しを教えてあげた。
★ It’s not fair!
⇒ ずるいよ!
「Fair」は、公正とか公平という意味があります。
スポーツでよく言われる「フェアプレー」のフェアと同じ意味ですね。
その「Fair」を使って、否定文にしてあげる ⇒ 「Not fair」。
直訳すると、「不平等・不公平」になりますので、直訳のままでも使えますし、
もっとカジュアルな場面だと日本語訳は「ずるい」になります。
例えば、兄弟がいて、お兄ちゃんだけがオモチャを買ってもらったら、
弟はそれに対して、「It’s not fair!」と言います。
こういう時は「ずるい」というイメージの方が強いです。
これが職場で、自分の方が成績的に出世するはずだったのに、
自分の後輩が先に出世した場合は上司に対して「This is not fair」と言います。
「これは公平ではない」「不公平だ」という主張になります。
そういえば、こないだ友人とNY発祥の美味しいステーキを食べに行って、
帰宅したら、妻に「Not fair!」と言われましたね…。
英語話者の「ずるい」実態
せっかく「ずるい」がテーマなので、英語話者についてちょっと話しましょう。
英語を話せる人って、けっこう周りに「ずるい」って言われるんですね。
理由は至ってシンプルで、英語が話せることによって色々と得していると思われているからです。
で、実際のところどうなんだと?
言うほど得しているのかと?
実体験と多くの英語話者を見てきた僕の結論としては・・・
人それぞれです。
英語話者全員が得する場面
①海外旅行
当たり前ですけど、海外旅行のときには一切困りません。
空港の入国審査、ショッピングする時の店員と会話、ホテルやレストランでの会話、etc
全ての場面において意思疎通することができるので、ストレスフリーに旅行を楽しめます。
これは、英語が話せない人からするとかなりずるいです。
②初対面のインパクト
飲み会、合コン、職場等、初対面の時に「英語が話せる」的な会話になると、
それだけその場が盛り上がります。
そして、けっこう相手の印象に残ることも出来ます。
特に飲み会で、異性が海外好きだったら、それだけでも距離が縮まるかも・・・!?
個人の能力次第で得する場面
これは、もう1つしかありませんね。
仕事面です。
世間一般的なイメージだと、
英語が話せるだけで仕事が山ほどあって、
引く手数多だからずるい、と思われています。
しかし、実際はそんなに甘くないですね。
結局は日本で仕事をしているわけですから、
まずは、日本語でしっかり仕事出来る事が大前提です。
まー、当たり前ですよね?だって日本ですから。
ということは、スタートラインは英語話せない人と同じだということです。
いくらTOEIC満点でも、面談は全員同じような内容を聞かれるので、
そもそも「こいつ、なんかイマイチだな」と面接官に思われたら就職すら出来ません。
そして、英語はあくまでもスキルの一つ。
例えば、英語必須なIT系の企業に入りたいとして、
TOEIC満点でも、プログラミングが出来なければ採用されません。
世間一般的なイメージである「引く手数多」な状態になるには、
英語+α が必要です。
何かしらのスキルがもう一つ必要なわけです。
財務、経理、エンジニアリング、プログラミング、法務、何でもいいです。
専門的なスキルが一つあれば最高です。
英語+専門スキルがあれば、その業界では確かに重宝され、
給料も、全く同じ仕事をしている人の1.5倍ぐらいは貰える感覚です。
でも、それでもねー、
英語+専門スキルがあっても、人間性に問題あったり、
仕事が全く出来なければ、結局は契約解除されますよ。
つまり、最終的には自分の仕事能力にかかってくるということです。
なので、人それぞれなんですね。
自慢するわけではないですが、僕は最高で同じ仕事をしている人の2倍ぐらいは貰っていた事あります。
そもそもずるくない
・親の都合で海外に住んでいて、英語を身に付けた人
・自分で努力して、勉強して、英語を身に付けた人
そもそもずるいという発想が間違っています。
前者は、確かに環境に恵まれていますが、
結局は自分が重宝される場を見出せるかどうかです。
アメリカで日本語を必要としているアメリカ企業、或いは、
日本で英語を執拗している日本企業。
そういった場を選べば、待遇はスキル次第で良くなります。
ですが、普通に他のアメリカ人みたいに日本語を要しないアメリカ企業に入れば、
特に待遇も何ら変わりません。
つまり、英語とか関係無く、この資本主義の社会では、
自分の強みを作る、もしくは見出す、
そして、それを最も活かせる場を探して、そこへ飛び込む。
そういった事が出来る人が最も得をするように出来ています。