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仕事の責任を押し付けるのは日本人のクセ

外資系企業で働いていた時と日本企業で働いていた時、
色んな働き方の違いはありました。

その中でも一番印象的だったのは、
「仕事の責任の押し付け」です。

外資系企業の場合は、
チームメンバーがそれぞれ自分の役割を理解していて、
どこまでが自分の責任範囲なのもしっかりと分かっています。

なので、問題が起きた場合でも、
自主的に対策等を練ります。

ですが、日本企業の場合は正反対でした。

まず、日頃から責任を負わなくて良いような働き方しかしません。

どういうことかと言いますと、
例えば、取引先からメールがきたとします。

そのメールに対して十分な返答が出来なかったとしても、
すぐに返信してしまいます。

なぜかというと、
プロジェクトの進捗に何か滞りがあったとしても
「メールを送ったのはこちらが最後。」という事実があれば、
相手の責任にすることができるからです。

要は、「あなた達がレスポンスしなかったから、何も出来なかったんだよ。」
というスタンスを取れるわけです。

responsibility

こうやって文章で読んでみると、
やってることは最低だなーって思えるかもしれませんが、
メール以外でも、こういった仕事の責任の押し付けは色んな場面で起きています。

 

リスク管理ではなく責任転嫁

人によっては、これを「リスク管理」と言うかもしれません。

仕事を遂行するにあたって、
いかにリスクを最小限に押さえるか。

ですが、大きな間違いです。

これは、リスク管理でも何でもありません。
ただの責任転嫁に過ぎません。

何かあった時に責任を取りたくないから、
日頃から責任を取らなくていいように振る舞っているんです。

本当のリスク管理というのは、
最大限の努力をしながら、その中で起こりうるリスクを加味しつつ、
バックアッププランを用意しておきながら仕事することです。

どんなに小さい事でも、
「メールに残す」 「捺印してもらう」 「文面に残す」
というのが常日頃から職場で起きていました。

何で皆そんなに失敗を恐れているんだろうと、
不思議に思った記憶がありましたね。

ですが、日本に数年滞在してから分かったんですが、
どうやら日本の教育自体が「失敗を許さない」という指針のもと行われているようですね。

少しでも周りと違う事をすると変な目で見られる。

だから、皆横並びなんですね。

 

責任を負うから良い仕事ができる

外資系で管理職を務めていた僕の意見ですが、
責任を伴わない仕事は誰でも出来る。

誰でも出来る仕事という事は、
今スタンダードとなってきている「外注化」が出来るという事です。

もっと極端に言ってしまうと、
技術が発展すれば、機械でも出来てしまうわけです。

そんな仕事しかしていない人間の結末は誰でも分かります。

それならば、今まで日本の教育機関が染みつけてきた間違った思考を取り除き、
常に責任を負う仕事に参加してみましょう。

責任を負えば、必然的にもっとその仕事に対して考える様にもなるし、
やりがいも感じるようにもなります。

そういった仕事を繰り返しこなしていけば、
当たり前ですが、自分の立場も上がっていきますよね。

僕も以前仕事でミスした時、
関係無いチームメンバーが怒られた事があります。

ですが、それはどう考えてもアンフェアです。

僕はその叱っている上司のデスクに行き、
「あの2人は関係ありません。全ては自分のミスで起きた事です。
申し訳ございません。」
と誤った事があります。

多分そういう事をあまりされた事が無いのか、
驚きを隠せない表情で、「あ、あー。問題ないよ。気にするな。」
で終わりました。

そんなもんなんですよね。

周りと同じことしかしてないと同じ結末しかないですが、
とことん周りと違う事をしながら、責任を負いまくれば、
自分の立場は必ず強くなっていきます。

そして、その実力主義・成果主義の思考が身に付けば、
どこの国にいってもあなたは通用する人材になります。

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