カルチャーギャップ

アメリカの学年の呼び方と年齢は?日本との大きな差

日本に帰国して、同年代の人と接した時に、
感じた最初の違和感。

それは、
「この人、若いなー。」 です。

タメの筈なのに、
何か言葉では表せない若さがあり、
その人だけなのかと思ったら、
どの人と接しても同じように感じました。

後、女性も子供っぽいというのも
強く感じました。

何でなんだろう?と色々考えてたら、
アメリカと日本の文化の違いが
大きく関係している事に気付きました。

それが、
学校制度の違いです。

 

日本だと、学校制度は6-3-3で
固定されています。

要は、
小学校が6年制
中学校が3年制
高校が3年制。

日本のどこの学校に行っても、
これは変わりません。

 

一方で、アメリカは、
5-3-4が主流になります。
(6-2-4の場所もあります。)

小学校が5年制
中学校が3年制
高校が4年制。

小学校=Elementary School
中学校=Middle School
高校=High School

なぜこれが大きく「若さ」に影響していると考えたのか?

各学校や学年で過ごしている年齢が違うからです。

僕が作ってみた下記の表を見てみて下さい。

 schoolgrade

まず、基本的な制度の話をしてしまうと、
アメリカの学校は18歳まで義務教育ですので、
大学受験までは一切受験がありません。

ですので、比較的のんびりと過ごしています(笑)

塾に行く人も見た事がありません。
むしろ、行っている方が変人扱いされるかもしれませんね。

というより、本当に塾の概念がありませんので、
日本に帰ってきてから初めてその概念を知りました。

18歳まで義務教育ですので、
引っ越しでもしない限り、
学生である12年間はずっと同じ地区の学校に通います。

なので、小学校~高校まで、
ずっと同じ地元の人達と学校が同じです。

転校生が入って来るとすぐ分かりますし、
嫌でも絆が深くなりますね。

なので、社会人になってからでも、
学生の頃の友達との付き合いは中々切れません。

 

注目して頂きたいのは、
中学・高校に入る時の年齢です。

中学に入る時は、アメリカでは11歳、
日本では13歳です。

ここで既に2年の差があります。

あまり大げさに見えないかもしれませんが、
この影響が大きいと僕は考えています。

中学に入る時点で、
どの生徒も心理的に、
「今日から中学生だ。大人になったぞ!」
と考えます。

これを考えるだけで、身が引き締まり、
中学生に合った行動を取ろうとします。

中学生に合った行動を取り、
卒業するのが13歳。
日本ではちょうど中学に上がる年齢です。

要は、日本よりもっと若い年齢から
大人になろうと意識しているんですね。

次に、高校に入るのがアメリカでは14歳。

補足ですが、アメリカでの学年の呼び方は、
順に、1st grade, 2nd grade, 3rd grade・・・と8th gradeまで続き、
高校に入ると以下の呼び方になります。


9年生 = Freshman
10年生 = Sophomore
11年生 = Junior
12年生 = Senior

これは、大学に入っても同じ呼び方をします。

Freshmanになる時、
これもまた中学に入る時と同じ心理で、
「やっと高校生だ。完全な大人だ!」
とか考えちゃうわけですね。

そして、ここで大きく影響するのが、
Seniorの存在です。

3,4つも年上の人が同じ環境にいるので、
自然とその人達に対して憧れや、
振る舞いの真似をしようとします。

喋り方、着ている服等々ですね。

僕の学校の場合は、各学年によってルールも違いました。

Freshman, Sophomoreは、
学校がある時間中は敷地内から出てはいけません。

でも、JuniorとSeniorは出てもOKです。

生徒用の駐車場もありましたが、
それもJuniorとSenior専用の物でした。
(職員より豪華な車が揃ってましたね・・・笑)

そういった細かいルールがいくつかあり、
そのせいで上級生に早くなりたい!という気持ちは強かったです。

で、Seniorになったらなったで、
もう完全に自分は大人だと感じているわけです。

 

どの年齢から誰に影響を受け、
いつから「大人」を意識しているのが、
アメリカと日本の大きな違いですね。

なので、Seniorにまでなると、
ある程度もう落ち着き始めてるんですね。

その落ち着いた状態で日本に帰ってきてしまったので、
タメに違和感を感じました。

皆がまだイケイケだったからです。

感覚で言うと、Freshmanぐらいのノリだったので、
驚きました。

 

ついでに言うと、
卒業するのもアメリカの方が早いです。

アメリカの学期は、
9月~6月で、7月~8月は丸2ヶ月夏休みを取り、
9月からまた新しい学年が始まります。

なので、僕は6月に卒業しましたが、
日本だったら9ヶ月遅れの3月に卒業することになってしまいます。

この差も結構大きいのではないでしょうか?

POSTED COMMENT

  1. より:

    じゃあもし1991年でやってみると
    1991年の9月〜1992年の8月31日まで同い年
    って事なんですねぇ〜

  2. カリフォルニア在住 より:

    こんにちは。子どもの学年について調べていてこちらに辿り着きました。

    間違っていたら申し訳ないのですが、上の年齢表、アメリカのは学年開始時、日本のは学年終了時の年齢ですよね?例えば、2018年度ならアメリカでは2018年9月1日までに6歳になる子が2018年9月から1st grade開始, 日本では2018年4月1日までに6歳になる子が2018年4月に一年生入学(学年中に7歳になる)、と理解しています。
    なので、4-8月生まれはアメリカの方が半年早く、9-3月生まれはアメリカの方が半年遅く入学になると思います。細かいところは州によって違うかもしれませんが。
    計算苦手なので、間違ってたら申し訳ありません。

    ただアメリカはキンダーがあるので、学校教育自体の開始は体感で一年早いな、と感じています。

  3. TAKE より:

    20年以上日本でアメリカ人達と一緒に仕事をしています。

    学制に関してひょっとしたら日本以外のほうがいいかもしれません。
    ただし日本人の場合、小学生でさえ我慢強くて大人よりも大人の子供は結構いるのではないかと思います。
    アメリカ人と比べて日本人の学生は一見幼くて子供の様に見えますが、本質的な所では違うと思います。
    それはその振る舞いをよく観察すればわかるのではないかと思います。

    日本の教育は基本的にみんなと同じように振る舞い、相手を思いやるものです。
    もちろんそれがいいかどうかは価値観の問題なので誰にも判断することは出来ないと思いますが。

    大人のアメリカ人は日本人の私から見ると、日本人ほど感情のコントロールが出来なくてつまらないささいな事で激怒する人が多い傾向があるように思えます。

    いい意味では感情表現が豊かとは言えますが、日本人と比べてとても子供みたいで幼いように思えます。
    見た目は立派で大人のように見えますが。

    たとえばアメリカでは一旦ハリケーンなどの災害が起こると、多くの人たちが店を襲って我先に商品を奪い暴動が起こります。

    日本ではありえない光景です。
    どう考えても大人の行動とは思えません。
    日本では子供たちを含めて多くの人が大人の振る舞いをします。

  4. マンハッタン より:

    マンハッタンに住んでいます。
    同じアメリカでも違うんですね。
    公立でも受験があります。なので塾や家庭教師をつけている人多いです。
    小学校から高校まで一環はまずありません。すべてランクがあります。
    ギフテッドもあるのでギフテッドのテストの倍率はハーバードの倍率より高いです。
    良い学校に行くには公立でもお金かかります。。。。。。。

  5. 匿名 より:

    記事とても勉強になりました。個人的にはアメリカの学年制度の方が良いと感じています。

    • ジン より:

      コメントありがとうございます。
      僕もアメリカの制度の方が精神的自立が早いと感じています。

ジン へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です