日本に帰国して、親と住むことになって、
一番初めに驚いたのが住宅事情でした。
アメリカでは、主に一軒家がメインですが、
(マンハッタン等の大きい都市を除いて)
日本では郊外でも無い限り、アパート・マンションがメインです。

そして、親を見ていて分かったんですが、
マンションには「近所づきあい」が付き物なんですね。
しかも、隣の家だけではなく、
子供がいた場合、学校関連の人や、
そこから横に広がって、マンションの色んな人と付き合うはめになります。
「面倒くさいなー」と感じた
別に僕の家ではなかったので、
僕が直接近所づきあいをしなければいけない、
ということはありませんでした。
しかも、親もどちらかというと、
積極的に自分から周りに話す方で、
自分から我が家に皆を誘って飲み会を開催するぐらいでした。
で、僕もお酒は好きだったので一緒に飲んだりはしましたが、
はっきり言って面倒くさいですよね。
親は酒癖が悪い方なので、
初対面なのにも関わらず説教とかするわけです。
初めての相手に、
しかも相手の事を何も知らないのに、
しまいには相手の子供の教育方法にも口を出し始めます。
相手も苦笑いです。
もちろんそれをされた人達は
次回の集合が掛かった時には、
飲み会には参加しません。
当たり前ですよね。
他にも、見るからに嫌々飲み会に参加してる人もいます。
「近所づきあいしとかないと・・」みたいな雰囲気が丸出しです。
どんな会話でも無難な返しや相槌をするので、
すごく分かりやすいです(笑)
そういう近所づきあいを何度も繰り返したら、
次第に派閥もはっきりしていきました。
そして、どう考えても派閥同士でお互いの悪口を言ってるだろうに、
廊下ですれ違うとニッコリ会釈をするわけですね。
うちの親の派閥なんかは特徴が出ていて、
『全員がお酒好き』。
しかもどの夫婦もどちらかが割と酒癖悪い人。
そういう人達の考え方が面白くて、
自分達の絡みのせいで2回目以降は
飲み会に参加しなくなる隣人に対して、
『あいつはダメだなー』
『●●さんは●●が良くない』
といって、まるで自分達から縁を切ったかのように解釈しています。
まー、それでも派閥内の人達は仲良いですけど。
でも、これって・・・
本当面倒くさいですよね。
だって、せっかくの自分の安らぐ場所を
高いお金を払って購入したのに、
周りに人達で面倒くさい思いをしなければいけないんですよ。
なんならいっそのこと田舎に引っ越すか!
と思ってみても、田舎の方が人は少ないだけに
更に濃密な近所づきあいが求められる。
面倒くさい近所付き合いを解決する唯一の方法
新しく入った学校、
新しく入社した会社、
新しく引っ越した土地。
新しいコミュニティ(環境)に参加する時って、
かなりの積極性のある性格でも無い限り、
必ず最初は居心地が悪いですよね?
この居心地の悪さを感じる要因として2つあります。
1) 遺伝子の反発
僕たちの遺伝子って、
何を一番に考えていると思いますか?
『種の保存』
もっと具体的に言うと、
『生命を維持すること』です。
要は、自分が生き長らえることを一番に考えています。
「何で急に遺伝子の話?」
と思ったかもしれませんね。
でも、ここが大事なんです。
僕たちの遺伝子って生き延びることを
原始時代からずっと主目的として考えてきました。
なので、生き延びることができるように、
遺伝子はいらない部分は削り落とし、
必要なものだけを残していき、進化していきました。
今日という日を迎えているということは、
あなたが引っ越す前にいた土地で
生命の危機を感じずに、
普通に生きてこれたわけです。
なので、遺伝子からしてみると、
それが『生き延びる為の最善の環境』
だったのです。
なのに、急に知らない土地に引っ越すもんだから、
遺伝子も危機感を抱いて、
『おいおい!何してるんだよ!
こんなところに来たら何があるか分かんないじゃん!
危ないよ!』
と反発してくるわけです。
この、『元に戻そうとする反発』が居心地の悪さの
原因の一つです。
でも、これはずっと続くものではありませんので
ご安心ください。
3ヶ月もすれば遺伝子は受け入れてくれます。
2)仲間がいない
学校の新学期を思い出してほしいんですけど、
仲間がいないのって本当に気まずくなかったですか?
既にグループになってる人がいるのに、
自分だけまだ友達がいないと
すごく取り残された感じがするんですよね。
僕なんかはすごい人見知りだったので、
一から友達を作るという行為が
面倒くさい上に本当に苦手でした。
人間っていうのは元々一人では絶対に生きていけないので、
早くどこかのコミュニティに所属したいという願望があるんです。
なので一人だと不安になるし、
反対に、友達が出来てくると安心して登校もできます。
上記2点を踏まえて、
面倒くさい近所付き合いを解決する一番良い方法は、
『仲の良い人を探す事』です。
環境については、
遺伝子の下りで書いた様に、
3ヶ月もあれば慣れて違和感を感じることはありません。
仲間についても色々と状況によります。
僕が今住んでるマンションの場合は、
全体の空気感が「踏み入れない」なので、
廊下やエレベーターでは挨拶は交わしますが、
それ以上お互いに干渉するようなことはありません。
もちろん親みたいに飲み会に誘ってくるような人もいません。
ですが、そういうマンションばかりではなく、
中には毎朝のゴミだしや子供の送り迎えの時に
相手をつかまえて話し込もうとする人がいます。
そういう時は素直に、
「予定が詰まっているので」と言って、
申し訳なそうに早々に帰ることがベストです。
それができないようであれば、
近所さんの中でも、自分と似てる様なタイプを探し、
仲間を探す事です。
最初は、「面倒くさい」「嫌だ」と思うかもしれませんが、
ここは学生時代に戻った気分になって、
友達作りをするのも楽しいですよ。
近所に友達を作るメリットもあります。
それは、自分の本来の友達が遠かったりする場合、
中々一緒に遊ぶ時間や予定って合わせにくいです。
でも近所にいれば、
1時間でもあれば、すぐに遊ぶことができます。
男が本来の友達より会社の仲良い人と
しょっちゅう飲みに行くのも同じ原理です。
同じペースで動いている人だと、
予定を合わせやすいんですね。
さっき同じ空気感という事を言いましたが、
やっぱり同じ空気の人と過ごすのが重要です。
上記を実行しても、「無理」と思ったり、
もっと深刻な状況な場合は、コメントに残して下さいね。
もっと踏み入ったアドバイスができますので。